第10回都市文化研究フォーラム
「目覚めるために夜へ:ロマン派的トポスにたいする神秘思想と近代文学の双方向的観点による研究」

来たる2021年2月9日に大阪市立大学都市文化研究センターの主催でフォーラムを開催します。ヤーコプ・ベーメの神秘思想とベンヤミンによるロマン派受容の観点から、ノヴァーリスとロマン派の思想を再検討します。
私はモデレーターとして参加します。
オンライン開催ですので奮ってご参加ください。

サイトをリニューアルしました

サーバー環境の移行に合わせてサイトを全面的にリニューアルしました。PHPとMySQLのバージョンもアップデートできたので、ようやく最新版のWordPressを使えるようになりました。 今回のリニューアルでは「文章の読みやすさ」を最優先にしてレイアウトを決め、読者の注意を逸らす要素や無用なストレスを生みだす要素を最小限にしました。その結果、サイドバーと諸々のウィジェットはすべて廃止することになりまし …

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名前のない街、顔のない女 『VIDEOPHOBIA』試論

宮崎大祐監督の新作『VIDOEPHOBIA』について、批評的論考を boid マガジンに寄稿しました。
極端に個性的なランドマーク的景観と極端に没個性な匿名的景観が隣り合う大阪特有の都市空間に、映画がどのようにアプローチしうるのかという点でも非常に興味深い作品になっています。『大和(カリフォルニア)』や『TOURISM』で磨かれた現代の都市空間への眼差しが、本作でも存分に発揮されています。

『ドイツ文化事典』に寄稿しました

このたび丸善出版から刊行された『ドイツ文化事典』(編集代表 石田勇治)に項目を寄稿しました。
私は「大都市の発展と文学」、「映画館と野外映画」の項目を執筆しています。
かなり高価な書物ではありますが、読みどころ満載ですので図書館などでリクエストしてみてください。

REPRE Vol. 40 に報告を書きました

表象文化論学会のニュースレター REPRE Vol. 40 にシンポジウム「コロナ禍の文化と表現」についての報告を執筆しました。
今回の学会は新型コロナウィルスの影響のためオンライン開催になりましたが、コロナウィルスが文化に与えるインパクトとそれが提起する問いを議論した本シンポジウムは、私たちの現在を批評的に思考する刺激的な機会になったと思います。

2019年 & 2010年代ベスト映画 (『Nobody』)

雑誌『NOBODY』の恒例企画「2019年ベスト」に参加しました。
今年は昨年の映画に加えて2010年代の映画作品のベストも選出しています。
多彩なメンバーがいろいろな角度から作品を選んでコメントを寄せていて、面白い読み物になっていると思います。ぜひご覧ください。

NOBODY 2019年ベスト

私のセレクションとコメントはこちらにも載せておきます。

観光客の惑星のピースフルな夜に /『TOURISM』試論

宮崎大祐監督の『TOURISM』(2019年公開)のパンフレットに寄稿した批評文の増補改訂版を公開します。『TOURISM』のメインの劇場公開は終わってしまいましたが、これからも特集企画などで上映される機会があると思います。その際にはぜひご覧ください。映画だけでなく、他の領域でなされている多様なクリエーションと接続するいくつもの入り口を備えた魅力的な作品です。今年は宮崎監督の新作『VIDEOPHOBIA』が公開予定ということなので、そちらもどうぞお見逃しなく。

「ベルリン、大都市のポリフォニー ──群衆の夢/個の記憶」

2019年7月7日(日)に京都大学で開催された第14回表象文化論学会でのパネル発表「ベルリン、大都市のポリフォニー──群衆の夢/個の記憶」の報告が掲載されています。私はコメンテーターとして参加しました。報告は山口庸子先生(名古屋大学)が執筆しています。 パネル報告「ベルリン、大都市のポリフォニー──群衆の夢/個の記憶」 ご覧ください。

『王国』(草野なつか監督)@「新世代映画ショーケース 2019」

「新世代映画ショーケース」は、メジャー作品以外は興行的に苦戦することの多い関西圏で、三つのミニシアターが連携して企画を立案し、映画表現の可能性を探求する新しい映画作品と観客との出会いを組織しようとする意欲的かつ重要な試みです。
私も微力ながら、出町座のプログラムに協力することになりました。2月24日の草野なつか監督の『王国』の上映後に監督を迎えてトークを行います。

ペーター・ネストラー監督特集 in 京都

同志社大学寒梅館と出町座でペーター・ネストラーの特集上映が開催されます。
これまでまとめて見る機会のなかった監督の代表作10作品と関連2作品が上映されます。
私は12月4日の寒梅館での上映後に行われる監督と渋谷哲也さんの対談に、通訳として協力する予定です。貴重な機会ですので、ぜひご参加ください。

映画川 『大和(カリフォルニア)』

boidマガジンに映画評を寄稿しました。今回は宮崎大祐監督の『大和(カリフォルニア)』について書いています。本作は2018年4月7日より、新宿のK’s cinema を皮切りに全国6都市の映画館で順次公開されることになっています。米軍厚木基地の立地である大和市を舞台にしたこの作品は、日本とアメリカの関係を主題にした作品としてだけでなく、今日の地方都市の匿名的で貧しい風景と映画がいかに向き合うのかという点でも、ヒップホップの思想と音楽性を物語の中枢に導入する試みとしても、非常に野心的な作品になっています。

弁天座の谷崎潤一郎 
昭和初年の「新しい観客」をめぐる一試論

本論文は大阪市立大学都市文化研究センターによる研究プロジェクト「伝統芸能の近代化とメディア環境」の成果物です。
本論文の根底にある問題関心は、近代以降の視聴覚的メディア環境に慣れ親しんだ(そして義太夫の音曲的側面には疎遠な)観客の出現をめぐる歴史的考察であり、とりわけ近代の大都市とメディアの経験によって形作られる感受性(モダニティの感受性)を内面化した「新しい(無知な)観客」と人形浄瑠璃の出会いを跡づけることです。
今回の論文では、特に御霊文楽座焼失と四ツ橋文楽座の開場のあいだ、道頓堀の弁天座で文楽座が興行した昭和初年の数年間を、人形浄瑠璃の近代における重要な移行期とみなし、その当時姿を現しつつあった「新しい観客」と人形浄瑠璃との出会いをモダニティの観点から考察しています。そのさい本論では、谷崎潤一郎を弁天座時代に人形浄瑠璃を発見した「新しい観客」の(必ずしも典型的ではない)一事例として検討します。