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2009年度開講科目

2009-04-05 09:32 by Takeshi Ebine(海老根剛)
[courses] 

表現文化基礎演習Ⅱ(学部)
●科目の主題と目標  
表現文化コースが考察対象とする文化現象は多岐にわたり、当然そこには必ずしも「作者」によって作られた「作品」とは呼べないようなものも多く含まれる。しかし、書かれる卒業論文のテーマを見ると、依然として作品分析が重要な位置を占めるものも少なくない。そこでこの授業ではひとつの「作品」という形態をとって現れる表現に対象を絞り、それを表現論的視点から分析するレッスンを行う。
●授業内容・授業計画
作品分析の対象として扱われる作品のジャンルとしては、小説、エッセイ、漫画、写真、演劇、映画などを予定している。毎回、こちらから作品を指定し、受講者はそれについての短いレポートを執筆し、事前に提出する。授業では提出されたレポートを素材に作品の考察を共同で進める。レポートの執筆と添削を通して、論理的な文章の書き方を学んでもらう。
また学期末にはソフトウェアを用いたプレゼンテーション作成(画像編集を含む)を学び、全員にプレゼンテーションによる発表を行ってもらう。
●評価方法
評価は上記のレポートとプレゼンテーションによる。期末レポートは課さない。
●受講生へのコメント
作品に触れて感じたことから出発して論理的思考を組み立てるスキルを学んでください。この授業は表現文化コースの学生を対象とする授業です。他コースの学生は原則として受講できません。
●教材・参考文献
その都度、文献等を配布する。

 

表象文化論Ⅱ(学部)
●科目の主題と目標
本講義のねらいは、映像作品の考察や分析のため基礎作りです。対象としては主に映画作品をとりあげることになりますが、ビデオやテレビなどの分析にも不可欠な映像リテラシーの習得にも役立つはずです。
●授業内容・授業計画
具体的な授業形態としては、毎回、いくつかの作品から特定の場面を選んで上映し、その場面の特徴やそこで用いられている技法を考察しながら、映画の多様な側面に光を当てていきます。また、それらの考察を通して、映画の分析に不可欠な基礎概念の導入も行います。この講義ではみなさんにまず多くの作品に触れてもらい、映像作品を考察するための言葉を獲得してもらうことが目標です。したがって、受講者の積極的な参加が求められます。なお第一回の授業の前に見ておいてもらう映画作品を掲示で伝えますので、受講希望者はかならず掲示をチェックしてください。
●評価方法
課題作品について作品分析を行い、レポートとして提出。それをもとに評価する。
●受講生へのコメント
後期開講の「表現文化演習2」の受講希望者は、この講義を必ず受講すること。ただし、2007年度に本講義を受講した者は再度履修する必要はない。また使用教室の制限上、受講希望者多数の場合には履修制限を行うことがある。その際には、表現文化コースの学生を優先したうえで、残りについて抽選を行う。
●教材・参考文献
プリント配布。

 

表現文化演習Ⅱ(学部)
●科目の主題と目標
「ドキュメンタリー」について考察する。
「ドキュメンタリー」は通常、「フィクションではないもの」と理解されている。したがって、「ドキュメンタリーとは何か」を考えることは、「フィクションとは何か」を考えることと切り離せない。この授業ではこの二重の問いに、「ドキュメンタリー」に分類される作品の考察を通して接近を試みる。
●授業内容・授業計画
ドキュメンタリー映画の歴史は古く、またジャンルの境界も決して明確ではない。この授業ではなるべく多様な表現を取り扱うことを目指すが、主題的には二つの主題に関する映画(映像)作品を中心に考察する。ひとつは「水俣」であり、もうひとつは「9・11」(アメリカ同時多発テロ)である。また作品を考察するだけでなく、映画作家の書き記した手記や対象についての背景知識を提供する文章も参照する。ドキュメンタリーとフィクションの境界が問題になるので、フィクション作品の考察も行うだろう。さらに余裕があれば、「9・11」 に関して YouTube 時代のドキュメンタリー映像についても考えてみたい。
●評価方法
発表内容にもとづいて評価する。原則、期末レポートを課さないので、綿密な準備にもとづく発表が要求される。
●受講生へのコメント
普段なかなか見ることのできないドキュメンタリー表現の可能性の大きさに触れてください。作品上映と発表を交互に行うが、作品によっては上映時間が授業時間を大幅に越えることもある。また場合によっては上映のために別の日時を設定することもあり得る。この点を了解のうえで受講すること。また本演習は前期開講の「表象文化論2」の受講(作品分析の基礎的スキルの習得)を前提している。映画分析の基礎を学んでいない者は、必ず前期の授業を受講しておくこと。
●教材・参考文献
適宜、プリントを配布する。

 

表現文化学研究Ⅴ(大学院)
●科目の主題と目標
現在、私たちの動く映像(動画)との関わり方が大きく変容しつつある。この変容を歴史的な視点から捉え直し、現在の動画文化の考察とそれにふさわしい研究方法について議論する。
●授業内容・授業計画
代表的な映像文化論のテクストを講読する。まずは映画研究、美術史、社会学、人類学などでなされてきた映像研究の成果を確認したうえで、現在の動画文化を論じるテクストの講読へと進む予定。また受講者には適宜、現在の動画文化についての報告や考察をしてもらう。
●評価方法
発表とレポートによって評価する。
●受講生へのコメント
専門分野を問わず現在の動画文化の動向に興味のある学生の受講を歓迎します。
●教材・参考文献
プリントを使用。


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