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2017年度 専門科目シラバス

表現文化学研究4

● 科目の主題
近年の視聴覚文化を観察すると、メディアテクノロジーとライヴ感覚の関係を再編成するような動きが見出される。仮想現実や拡張現実のような発展著しい分野だけでなく、映画や舞台表現などの分野でも、メディアとライヴ感覚を結びつける新たな試みが登場している(MX4Dシアター、ボーカロイドや声優によるライヴ、2.5次元ミュージカル、映画の爆音上映など)。今年度の授業では、メディアテクノロジーに媒介された文化環境における「ライヴ性」の諸相を理論的に考察したフィリップ・アウスランダーの著作 Liveness. Performance in a mediatized culture. を講読する。

● 達成目標
Liveness はパフォーマンス・スタディーズの古典とされる著作だが、今日の視聴覚文化(映画、アニメーション、音楽、舞台表現)を考察するうえでヒントとなるアイデアを豊富に含んでいる。本書の講読を通して、各自の研究にとって有益な視点や知見を獲得することを目指す。

● 授業内容・授業計画
テクストの講読が中心であるが、必要に応じて具体的な事例を取りあげて議論する。受講者による事例の提供を歓迎する。

● 受講生へのコメント
現在の視聴覚文化全般に関心を持つ学生の授業を歓迎します。他専修の院生の受講も歓迎します。

● 参考文献・教材
Philip Auslander: Liveness. Performance in a mediatized culture. Second Edition, London and New York, 2008.

表現文化学研究演習4

● 科目の主題
近年の視聴覚文化を観察すると、メディアテクノロジーとライヴ感覚の関係を再編成するような動きが見出される。仮想現実や拡張現実のような発展著しい分野だけでなく、映画や舞台表現などの分野でも、メディアとライヴ感覚を結びつける新たな試みが登場している(MX4Dシアター、ボーカロイドや声優によるライヴ、2.5次元ミュージカル、映画の爆音上映など)。この授業では、前期の授業に続いて、メディアテクノロジーに媒介された文化環境における「ライヴ性」の諸相を理論的に考察したフィリップ・アウスランダーの著作 Liveness. Performance in a mediatized culture. を講読する。

● 達成目標
Liveness はパフォーマンス・スタディーズの古典とされる著作だが、今日の視聴覚文化(映画、アニメーション、音楽、舞台表現)を考察するうえでヒントとなるアイデアを豊富に含んでいる。本書の講読を通して、各自の研究にとって有益な視点や知見を獲得することを目指す。

● 授業内容・授業計画
テクストの講読が中心であるが、必要に応じて具体的な事例を取りあげて議論する。受講者による事例の提供を歓迎する。

● 受講生へのコメント
現在の視聴覚文化全般に関心を持つ学生の授業を歓迎します。他専修の院生の受講も歓迎します。 前期開講の「表現文化学研究4」の受講を前提とはしないが、前期からの継続であることは留意のこと。必要であれば前期の授業の要約を配布する。

● 参考文献・教材
Philip Auslander: Liveness. Performance in a mediatized culture. Second Edition, London and New York, 2008.

<学部>

表象文化論

● 科目の主題
本講義のねらいは、映像作品の考察のための基礎作りです。本年度はアニメーションの集中講義が開講されるので、この授業では主に実写映画と近年のデジタル映像表現を中心に取りあげます。ただし、デジタル映像表現との関係でアニメーションについても簡単に触れる予定です。考察される作品は映画が中心になりますが、映画以外の動画表現の分析にも不可欠な映像リテラシーの習得に役立つはずです。

● 達成目標
この講義では、みなさんに多くの作品に触れてもらい、映像作品を考察するための言葉を獲得してもらうことが目標です。したがって、受講者の積極的な参加が求められます。なお第1回目の授業の前に見ておいてもらう映画作品をポータルサイトで伝えますので、受講者は必ず対象作品を見たうえで授業に参加してください。

● 授業内容・授業計画
毎回、いくつかの作品から特定の場面を選んで上映し、その場面の特徴やそこで用いられている技法を考察しながら、映画表現の多様な側面に光を当てていきます。またそれらの考察を通して、映画の分析に不可欠な基礎概念の導入も行います。

表現文化講読1

● 科目の主題
この授業では、メロドラマ映画を題材とした入門的な研究書の講読と具体的な作品の分析を通じて、映画におけるジャンル研究の基本的手法を学ぶとともに、現在も更新され続ける「メロドラマ」というジャンルの持つポテンシャルについて考察します。

● 達成目標
「メロドラマ」という特定のジャンルについて、その歴史と研究の変遷を知るだけでなく、私たちが接する様々な表現を「ジャンル」という観点から考察するやり方を学ぶ。

● 授業内容・授業計画
授業は講読テクストの担当箇所についての報告と上映作品の分析から構成される。なお作品は全編を上映するので、場合によっては規定の授業時間を超過することがある。その点を了解のうえで受講すること。

● 受講生へのコメント
「メロドラマ」は決して過去の遺物ではなく、現在でも多くの作品によって活用され、更新され続けているジャンルである。『メロドラマ」を糸口にして、表現の「ジャンル」に対する意識を高めてもらいたい。 なお演習という授業の性格上、履修希望者多数の場合には履修制限を行うことがある。その際には前期開講の「表象文化論」を受講している学生の履修を優先する。映画分析の基礎を学んでいない者は「表象文化論」を履修しておくことが望ましい。

● 参考文献・教材
ジョン・マーサー、マーティン・シングラー『メロドラマ映画を学ぶ ジャンル・スタイル・感性』中村秀之(翻訳)、 河野真理江(翻訳)、フィルムアート社、2013年。

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