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2024年度 専門科目シラバス

表象文化構造論研究

今年度も昨年度に引き続き「動画」としてのアニメーション研究の方法論を議論していきます。
今年度の授業では、動画としてのアニメーション表現の方法論を探究する手がかりになる基本文献を読んでいきますが、映像表現のデジタル化の進行によって実写とアニメーションの境界が不分明なものとなっていることをふまえ、(1)アニメーション表現についての文献、(2)デジタル化以後の「実写」映画についての文献、(3)動画表現一般についての文献という3種類の文献を交互に読み進めます。また研究論文だけでなく、実作者のインタビューやエッセイ・対談なども扱う予定です。
まずは Chris Pallant: Demystifying Diseny. A History of Diseny Feature Animation (2011)を読んでいきます。
さらに実写表現とアニメーション表現を統一的な視点から考察することと目指すアプローチが、不用意に実写表現あるいはアニメーション表現の分析が立脚する概念的カテゴリーを一般化する傾向があることをふまえ、アニメーション表現を分析するさいに用いられてきた概念装置と実写表現を考察する際に用いられてきた概念装置の違いにも注意を向けていきます。
他専攻・他専修の院生の受講を歓迎します。

 

表象文化構造論研究演習

前期に引き続き後期の授業でも「動画」としてのアニメーション研究の方法論を議論していきます。
今年度の授業では、動画としてのアニメーション表現の方法論を探究する手がかりになる基本文献を読んでいきますが、映像表現のデジタル化の進行によって実写とアニメーションの境界が不分明なものとなっていることをふまえ、(1)アニメーション表現についての文献、(2)デジタル化以後の「実写」映画についての文献、(3)動画表現一般についての文献という3種類の文献を交互に読み進めます。また研究論文だけでなく、実作者のインタビューやエッセイ・対談なども扱う予定です。
さらに実写表現とアニメーション表現を統一的な視点から考察することと目指すアプローチが不用意に実写表現あるいはアニメーション表現の分析が立脚する概念的カテゴリーを一般化する傾向があることをふまえ、アニメーション表現を分析するさいに用いられてきた概念装置と実写表現を考察する際に用いられてきた概念装置の違いにも注意を向けていきます。
他専攻・他専修の院生の受講を歓迎します。

 

表現文化論基礎演習

作品分析の基礎を学ぶ。特定の方法論や理論にもとづく分析の一歩手前にとどまり、ひとつの具体的な対象としての作品と向き合い、それを構成している表現の特徴や構造を具体的に把握し、考察するレッスンを行います。作品は私たちの前に、ひとつの触知可能なまとまりとして、たとえば書かれた言葉(小説、エッセイ)、描かれた線と記号(マンガ)、 俳優の身体と声(演劇)、静止した光と影(写真)、明滅する映像の連なり(映画)として与えられています。この授業では、そのような触知可能なまとまりとしての作品がどのように形作られており、どのような動き、出来事がそこに生起しているのかを明らかにするとともに、それを言葉によって記述するレッスンを行います。
また、文献調査、画像編集にもとづく簡潔なプレゼンテーションを作成し、発表するレッスンを行います。口頭発表における補助資料の位置づけ正しくを理解し、プレゼンテーション用ソフトウェアの欠点と利点を把握した上で、効果的な発表資料を作成する技術を学習します。
今年度の授業では、マンガ、小説、絵画、写真、映画、演劇、現代美術を扱います。それぞれのジャンルについて、指定された作品の分析を行う。学期末には作品分析の口頭発表を受講者全員にしてもらうことになります。

 

表象文化論

本講義のねらいは、映像作品の考察のための基礎作りです。対象としては実写映画とアニメーション、および近年のデジタル映像を扱います。考察される作品は映画が中心になりますが、映画以外の動画表現の分析にも不可欠な映像リテラシーの習得に役立つはずです。今年度は実写映画とアニメーションを同じ割合で扱いながら、両者に通底する視点とそれぞれの表現に特徴的な側面に注目して多様な映像表現を考察していきます。
毎回、いくつかの作品から特定の場面を取り上げ、その場面の特徴やそこで用いられている技法を考察しながら、映画表現の多様な側面に光を当てていきます。またそれらの考察を通して、映画の分析に不可欠な基礎概念の導入も行います。
授業では Microsoft Forms を活用します。
この講義では、みなさんに多くの作品に触れてもらい、映像作品を考察するための言葉を獲得してもらうことが目標です。したがって、受講者の積極的な参加が求められます。

 

表象文化論演習

この授業では、アメリカ映画史を従来の歴史記述とは異なる角度から検討した書籍『〈アメリカ映画史〉再構築: 社会的ドキュメンタリーからブロックバスターまで』(遠山純生著)をテキストとして使用し、具体的な作品上映を交えて映画を研究する方法を学びます。
『〈アメリカ映画史〉再構築: 社会的ドキュメンタリーからブロックバスターまで』では、テレビや写真などの隣接する映像表現との影響関係や、新しい映像・音響技術の発展がどのように映画表現を変容させたのかを、フィクション/ドキュメンタリー、ハリウッド/インディペンデントの境界を横断して考察しています。本書の議論を読み、具体的な作品を鑑賞することで、映像作品を考察する具体的な方法論を学ぶことができるでしょう。
映画作品の研究の基礎を学びます。映像、音響、ショット、モンタージュ、演出などの観点に加えて、映画表現を支える技術的条件をも考慮して多様な映画作品を柔軟に分析する方法を学びます。二次文献も参照しつつ、映像と音響の具体的分析に基づいて映像作品を考察し、議論する基礎的なスキルを身につけます。

 

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