大阪市立大学都市文化研究センターの主催でフォーラムを開催します。
オンライン開催ですので奮ってご参加ください。
「ひとつのドイツ的な事件」(ザフランスキー)と称されることすらあるドイツ・ロマン派の作品群にたいしては、現在でも多くの研究が発表されている。ただしドイツ文学・思想史において、この潮流の基礎となった〈前史〉と、否応にも影響を受けた〈後史〉にはまだ掘られるべき豊かな鉱脈が埋まっているのではないだろうか — われわれの研究フォーラムは、このいささか恐れ知らずな問いかけの実践の場として開かれている。
本フォーラムではヤーコプ・ベーメの神秘思想とノヴァーリスの自然哲学的思考との照応関係を明らかにし、それと並んでベンヤミン作品で展開されたロマン派受容の限界とその克服の模様を整理する。専門を異にする二人の研究者による双方の視点からドイツ・ロマン派を分析する作業によって、この思想潮流の新たな一面を明らかとすることが目標である。
■報告
田邉 恵子(UCRC特別研究員、東京女子大学他非常勤講師)
「「もはや青い花がまともに夢見られることはない」― ヴァルター・ベンヤミンにおけるロマン派的モティーフの変奏」
若松 功一郎(UCRC特別研究員、早稲田大学大学院博士後期課程)
「ノヴァーリスにおける神秘思想受容の一側面 — ヤーコプ・ベーメ『鍵』を中心にして」
■モデレーター
海老根 剛(文学研究科表現文化学専修准教授)
開催日 | 日時:2021年2月9日(火)14:00~16:00 |
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会場 | オンライン開催(★要事前予約) |
主催 | 大阪市立大学大学院文学研究科都市文化研究センター |
参加方法については、こちらのページをご覧ください。