12月 202011
 

このたびドイツのメディア美学研究者イヴォンヌ・シュピールマンのヴィデオ論『ヴィデオ 再帰的メディアの美学』(三元社)の翻訳および監訳を担当しました。この書物は、ヴィデオというメディアのテクノロジー的基盤と美的表現の多様な展開を透徹した視点から論じた研究として、いまのところ類書のないヴィデオ研究の成果となっています。映像文化論やメディア研究では過去のメディアとしてお払い箱にされている感のあるヴィデオですが、映画映像やコンピューター映像とは明確に異なる独自の特性を持つ映像表現として、ヴィデオは独自の美学を発展させてきました。そうしたヴィデオのポテンシャルの考察は、デジタル/アナログの二元論や映画とコンピューターの二元論に対して批判的な視座を提供してくれます。その意味では、ヴィデオ研究者のみならず、デジタルメディアや映画の研究者にとっても興味深い研究だと言えるでしょう。

三元社のホームページ(目次を見ることができます。)

なお本書で論じられている映像作品へのリンクを集めたウェブサイトも同時に開設しました。このサイトで作品を実際に見ながら本書を読むと、一層、理解が深まると思いますので、こちらもご参照ください。

http://www.korpus.org/video/

11月 092011
 
以下の日程でドイツのメディア学者イヴォンヌ・シュピールマン氏を招いた講演会を開催します。
日時:11 月 12 日 ( 土 )14:00~16:30 < 開場 13:30 >
会場:京都国立近代美術館 1 階講堂 < 先着 100 席 >
講演+参考作品上映 14:00~15:40
ディスカッション 15:50~16:30

講演者 イヴォンヌ・シュピールマン氏(西スコットランド大学 new media 担当教授)

ディスカッション・パネラー
伊奈新祐(京都精華大学芸術学部映像コース教授)
海老根剛(大阪市立大学大学院文学研究科准教授)
森下明彦(国立国際美術館客員研究員)

レクチャー案内
*このレクチャーはイヴォンヌ・シュピールマン氏の著書『ヴィデオ 再帰的メディアの美学』(三元社)の出版に合わせて開催するものです。26日には立教大学でもレクチャーが予定されています。