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2015年度 専門科目シラバス

表現文化学研究IV

●科目の主題
今年度は、 一年間を通して映画理論の概論書 Film Theory. An Introduction through the Senses. を講読する。タイトルからも分かる通り、この著作では映画(理論)の様々な側面が、人間(観客)の諸感覚と諸器官に関連づけられて考察される。初期映画から今日のデジタル映画にまでいたる映画の歴史の中で映像と身体はどのように交わってきたのか。映画理論の重要概念を学びながら、そうした問いも考えていく。

●到達目標
映像分析の基礎概念と理論的な視座を学び、みずからの研究に活用できるようにする。

●授業内容・授業計画
テキストの講読を行う。随時、本文で取り上げられている作品を参照しながら授業を進める。

●参考文献・教材
Thomas Elsaesser and Malte Hagener: Film Theory. An Introduction through the Senses, 2010.

表現文化学研究演習4

●科目の主題
前期に続き、 映画理論の概論書 Film Theory. An Introduction through the senses. を講読する。タイトルからも分かる通り、この著作では映画(理論)の様々な側面が、人間(観客)の諸感覚と諸器官に関連づけられて考察される。初期映画から今日のデジタル映画にまでいたる映画の歴史の中で映像と身体はどのように交わってきたのか。映画理論の重要概念を学びながら、そうした問いも考えていく。

●到達目標
映像分析の基礎概念と理論的な視座を学び、みずからの研究に活用できるようにする。

●授業内容・授業計画
テキストの講読を行う。随時、本文で取り上げられている作品を参照しながら授業を進める。

●参考文献・教材
Thomas Elsaesser and Malte Hagener: Film Theory. An Introduction through the senses, 2010.

表現・表象文化論基礎演習 (江村公先生と共同で担当)

●科目の主題
(1)作品分析の基礎を学ぶ。特定の方法論や理論にもとづく分析の一歩手前にとどまり、ひとつの具体的な対象としての作品と向き合い、それを構成している表現の特徴や構造を具体的に把握し、考察するレッスンを行う。作品は私たちの前に、ひとつの物質的なまとまりとして、たとえば書かれた言葉(小説、エッセイ)、描かれた線と記号(マンガ)、俳優の身体と声(演劇)、静止した光と影(写真)、明滅する映像の連なり(映画)として与えられています。この授業では、そのような物質的まとまりとしての作品がどのように形作られており、どのような動き、出来事がそこに生起しているのかを明らかにするとともに、それを言葉によって記述するレッスンを行います。(2)文献調査、画像編集にもとづく簡潔なプレゼンテーションを作成し、発表するレッスンを行う。口頭発表における補助資料の位置づけ正しくを理解し、プレゼンテーション用ソフトウェアの欠点と利点を把握した上で、効果的な発表資料を作成する技術を学習する。

●到達目標
(1)自分が感じたことを手がかりにに論理的に思考することを学ぶ。(2)口頭発表の方法と技術的補助手段の使用法を学ぶ。

●授業内容・授業計画
今回の授業では、マンガ、絵画、写真、映画、演劇、現代美術を扱う。それぞれのジャンルについて、指定された作品の分析を行う。また学期末には作品分析の口頭発表を受講者全員にしてもらう。

表象文化論

●科目の主題
本講義のねらいは、映像作品の考察や分析のための基礎作りです。対象としては実写映画とアニメーション、および近年のデジタル映像を扱います。扱う対象は映画作品が中心になりますが、映画以外の動画メディアの分析にも不可欠な映像リテラシーの習得にも役立つはずです。

●到達目標
この講義では、みなさんに多くの作品に触れてもらい、映像作品を考察するための言葉を獲得してもらうことが目標です。したがって、受講者の積極的な参加が求められます。なお第1回の授業の前に見ておいてもらう映画作品をポータルサイトで伝えますので、受講者は必ず対象作品を見たうえで授業に参加してください。

●授業内容・授業計画
毎回、いくつかの作品から特定の場面を選んで上映し、その場面の特徴やそこで用いられている技法を考察しながら、映画の多様な側面に光を当てていきます。また、それらの考察を通して、映画の分析に不可欠な基礎概念の導入も行います。

表現・表象文化論演習Ⅱ
(中川真先生、小田中章浩先生と共同で担当)

●科目の主題
アーツマネージメントとは、芸術と社会をつなぎ、アーティストと一般の人々のあいだの出会いと協働を組織する仕事です。この演習では、講義、ワークショップ、実習を交えて、アーツマネージメントの基礎を学びます。

●到達目標
アーツマネージメントの基礎的な理論を学んだうえで、展覧会や講演会などの企画立案を行い、実際にその企画の実現を通して、アーツマネージメントに現在求められている課題とそれにふさわしい手法を学びます。

●授業内容・授業計画
開講形式が通常の講義や演習とは大幅に異なるので注意すること。最初のガイダンスに続いて、アーツマネージメントに関する導入的な講義を行い、その後はグループに分かれての実習となる。実習における実際の作業は、授業時間外に行われ、授業ではプロジェクトの進捗状況の報告と問題点の討議が行われる。

表現・表象文化論演習Ⅳ

●科目の主題
レフ・マノヴィッチの著作『ニューメディアの言語』の講読と映像作品の上映を通して、デジタル映像表現の特徴と可能性を考える。

●到達目標
具体的な作品の分析とテクストの講読を通して、映像文化のデジタル化が意味するものを把握する。

●授業内容・授業計画
授業は発表と議論、および作品上映によって進行する。 初回のガイダンスの後、ジガ・ヴェルトフの『カメラを持った男』を上映する。第3回と第4回の授業では、『ニューメディアの言語』の第2章までを簡潔に解説する。その後、5回目の授業から受講者による発表となる。

●参考文献・教材
レフ・マノヴィッチ『ニューメディアの言語 デジタル時代のアート、デザイン、映画』(堀潤之 訳)、みすず書房、2013年。

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