2016年度 専門科目シラバス

表現文化学演習4

●科目の主題
今年度は、一年間を通して映画研究者 D・N・ロドウィックの著作 The Virtual Life of Film を講読します。この本でロドウィックは、映像のデジタル化が映画表現と映画理論にもたらす諸帰結を議論しています。フィルムの消滅(アナログ媒体からデジタル媒体への移行)はシネマ(映画)にいかなる影響を及ぼすのか、この移行にはどのような連続性と断絶が見出されるのか。こうした問いに導かれる考察は、映画だけにとどまらず今日の動画文化一般を考える手がかりにもなるでしょう。

●達成目標
今日の映像文化の分析のための基本概念と理論的な視座を学び、みずからの研究に活用できるようにする。

●授業内容・授業計画
テキストの講読を行う。随時、本文で取り上げられている作品を参照しながら授業を進める。

●評価方法
発表によって評価する。

●受講生へのコメント
専修、専門分野を問わず、今日の映像文化の考察に関心を持つ院生の受講を歓迎する。

●参考文献・教材
D. N. Rodowick. The Virtual Life of Film. Harvard University Press, 2007.

表現文化学研究演習4

●科目の主題
前期に続き、映画研究者D・N・ロドウィックの著作 The Virtual Life of Film を講読します。この本でロドウィックは、映像のデジタル化が映画表現と映画理論にもたらす諸帰結を議論しています。フィルムの消滅(アナログ媒体からデジタル媒体への移行)はシネマ(映画)にいかなる影響を及ぼすのか、この移行にはどのような連続性と断絶が見出されるのか。こうした問いに導かれる考察は、映画だけにとどまらず今日の動画文化一般を考える手がかりにもなるでしょう。

●達成目標
今日の映像文化の分析のための基本概念と理論的な視座を学び、みずからの研究に活用できるようにする。

●授業内容・授業計画
テキストの講読を行う。随時、本文で取り上げられている作品を参照しながら授業を進める。 ●評価方法 発表による。

●受講生へのコメント
専修、専門分野を問わず、今日の映像文化の考察に関心を持つ院生の受講を歓迎する。前期開講の「表現文化学研究4」の履修を受講の条件とはしないが、講読は前期の授業の続きとなるので、前期開講科目の受講が望ましい。必要であれば前期分のコピーも配布する。

●参考文献・教材
D. N. Rodowick. The Virtual Life of Film. Harvard University Press, 2007.

文化理論

●科目の主題
表現文化コースで学ぶ学生を主な対象に、文化の考察に不可欠な基本的視点と理論を概説します。表現文化コースにおける文化の研究は、文化的事象を歴史・社会・メディアの三つの視点から複合的に分析する点に方法論上の特徴がありますが、具体的に扱われる対象はきわめて多様です。したがって、ともすると個別的な主題の多様性のなかにコースの全体像が見失われがちになります。この講義では、「文化」についての基本的な考え方をいくつかの基本的な研究文献の紹介を通して確認し、文化を考える基本的視点を獲得することを目指す。

●達成目標
文化の概念とその歴史的変遷を意識化するとともに、現代文化を考察するために不可欠な基本的な理論的視点を学習する。

●授業内容・授業計画
各回の授業では、その都度のテーマを論じるにあたって有効な視点を提供してくれる基本文献をひとつ取り上げ、その内容を紹介しながら考察を進める。受講者が関心のあるテーマをより深く学べるように、基本文献の配布も行う。適宜、質問の時間も設ける予定。

●評価方法
複数回のレポートで評価する。

●受講生へのコメント
この講義は表現文化コースに進学した2回生に文化理論の導入を行うことを第一の目的としている。したがって、履修登録者多数の場合には、表現文化コースの学生の履修を優先したうえで抽選を行う。

●参考文献・教材
適宜、配布する。

表現・表象文化論演習Ⅲ

●科目の主題
ひとつの映画作品は膨大な数の映像の連鎖(ショット)から構成されているだけでなく、字幕、ナレーション、音楽、環境音、視覚効果などの多様な要素を含んでいます。そうした諸要素が相互に特定の仕方で関係づけられることで、映画作品という複雑にして精妙な構築物が成立するのです。通常、作品分析と呼ばれる作業は、それがどんなに詳細なものであっても、そうした膨大な情報量を含んだ映画作品のごく限定された側面に触れるにすぎません。 この授業では、映画作品を場面ごとに上映し、適宜文献なども参照しながら、共同で作品分析を展開します。多数の視点からひとつの作品を見ることを通して、映画表現の複雑さと意味作用の豊かさを具体的に把握することを目指します。

●達成目標
コンセンサスを志向しないオープンな議論を通して映画作品の表現上の特徴や技法や主題や意味作用を考察し、映画表現の多面性と意味作用の複雑さを理解する。また映画を議論し考察する方法についても学習する。

●授業内容・授業計画
授業では2〜3本の映画作品を取り上げる予定です。まず映画をはじめから最後まで上映し、その後、場面ごとの上映と議論を行います。

●評価方法
評価は議論への参加によって行う。議論への参加であって、授業への参加(=出席)ではないので注意すること。この授業では、必ずしもひとつの結論に到達することを目的とせずに議論し、多様な意見を出し合い、できるだけ多くの視点や解釈を持ち込むことで作品分析を豊かにすることが目指されます。したがって、たとえ出席していても何も発言しない受講者は欠席しているのと同じです。毎回の議論に実質的に参加する受講者のみが単位を取得できる仕組みを用意します。

●受講生へのコメント
(1)この授業は、受講者が映画表現について最低限の知識を学習していることを前提しています。したがって、2015年度開講の「表象文化論」(担当:海老根剛)を受講し、単位取得していることを受講の条件とします。昨年度の「表象文化論」を履修していないけれども受講したいというひとは、映画表現について学んでいることを何らかの仕方で証明すること。 (2)リラックスした雰囲気でオープンな議論を行う環境を確保するため、受講人数は最大15名とします。希望者多数の場合は初回の授業で選抜するので必ず出席すること。 (3)「聴衆」や「観客」としてではなく、実質的に議論に参加する意欲のあるひとだけ履修してください。 (4)作品上映の日は、上映時間によって授業時間を30分ほどオーバーする可能性があります。了解のうえ、履修してください。

●参考文献・教材
適宜、配布する。

表現・表象文化論演習Ⅱ (中川真先生、小田中章浩先生と共同で担当)

●科目の主題
アーツマネージメントとは、芸術と社会をつなぎ、アーティストと一般の人々のあいだの出会いと協働を組織する仕事です。この演習では、講義、ワークショップ、実習を交えて、アーツマネージメントの基礎を学びます。

●到達目標
アーツマネージメントの基礎的な理論を学んだうえで、展覧会や講演会などの企画立案を行い、実際にその企画の実現を通して、アーツマネージメントに現在求められている課題とそれにふさわしい手法を学びます。

●授業内容・授業計画
開講形式が通常の講義や演習とは大幅に異なるので注意すること。最初のガイダンスに続いて、アーツマネージメントに関する導入的な講義を行い、その後はグループに分かれての実習となる。実習における実際の作業は、授業時間外に行われ、授業ではプロジェクトの進捗状況の報告と問題点の討議が行われる。

●受講生へのコメント
必ず前期開講の共通教育科目「アーツマネジメント」を受講しておくこと。

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