今年度、ひさしぶりに編集委員として発行に携わることになった表象文化論学会の学会誌『表象』第19号が発売になりました。本号の二つの特集はアンゼルム・キーファーと吉増剛造ということで、イメージと言葉の「芸術」に真正面から取り組んでいます。さらに本号のもうひとつの目玉は9本の投稿論文でしょう。今回は投稿論文の数がとても多く、全体の水準も高かったため、編集委員会ではかなり苦心しましたが、結果的に多彩かつ刺激的な論文を掲載することができたと思います。個人的にはドイツ文学研究やパフォーマンス研究の論文を掲載できたのが嬉しいです。『表象』の投稿論文というと現代思想、現代美術、サブカルチャーというイメージがありそうですが、外国文学研究やパフォーマンス研究(演劇、ダンス、マルチメディアパフォーマンスなど)の論文の投稿が増えるといいなあと思っています。
学会誌ではありますが、知的刺激に富んだ読みどころ十分の読み物にもなっていると思いますので、ぜひ書店で手にとっていただけるとありがたいです。
