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culture

「無知な観客」の誕生
四ツ橋文楽座開場後の人形浄瑠璃とその観客

本論文の主題は、昭和5年1月の四ツ橋文楽座の開場前後に生じた人形浄瑠璃を取り巻く環境の変化を観客という観点から考察することです。本論文では、四ツ橋文楽座の開場とともに出現した新しい観客たちを「二重の無知」によって特徴づけられる観客として定義したうえで、彼がどのように人形浄瑠璃の舞台に向き合ったのかを三つの観点から検討しています。
本論文は人形浄瑠璃の近代を観客史の観点から検討する一連の仕事の第2段です。この仕事は最終的に4本の論文から構成される予定です。

REPRE Vol. 40 に報告を書きました

表象文化論学会のニュースレター REPRE Vol. 40 にシンポジウム「コロナ禍の文化と表現」についての報告を執筆しました。
今回の学会は新型コロナウィルスの影響のためオンライン開催になりましたが、コロナウィルスが文化に与えるインパクトとそれが提起する問いを議論した本シンポジウムは、私たちの現在を批評的に思考する刺激的な機会になったと思います。

『自然と権力』について

このたびドイツの環境史家ヨアヒム・ラートカウの『自然と権力』をみすず書房から翻訳出版しました。ドイツ近代史家の森田直子さんとの共訳です。この日本語版では、ドイツ語初版(2000年)を底本にしつつ、英語版(2008年)でなされた主要な改訂も反映し、さらに日本の環境史を論じた一節と序言、あとがきを書き下ろしで収録しています。したがって、ほとんど改訂版に近い内容です。目次などの書籍情報はみすず書房のサイトをご覧ください。
本書を紹介する小文を以下に掲載します。ほぼ同じものが出版社のサイト(上記)にも掲載されています。

自然の文化史 − 文化学の一領域
(ハルトムート・ベーメ 著)

ベルリン・フンボルト大学文化学研究所で文化理論領域の教授を務めたハルトムート・ベーメ(Hartmut Böhme)氏による論考です。2000 年に出版された文化学(Kulturwissenschaft)の入門書に収録されています。英米のカルチュラルスタディーズとは異なるアクセントを持つベルリン文化学の特徴のひとつである「自然の文化史」という主題を簡潔に概観しています。初出は『表現文化』(大阪市立大学大学院文学研究科表現文化学教室) no. 1、2006年 です。

Die “deutsche” Rationalisierungsbewegung und der “Amerikanismus”.
Zum Amerika-Diskurs der 20er Jahre in der Weimarer Republik.

Eine Untersuchung über den Amerikanisierungsdiskurs und den Umwandlungsprozess des Amerika-Bildes im Zusammenhang mit der Diskussion über die Rationalisierung der deutschen Wirtschaft in der Weimarer Republik . (In: Neue Beiträge zur Germanistik, Band 5, Heft 1, 2006, Indicium Verlag, München.)