コンテンツへスキップ

海老根 剛(Takeshi Ebine)

美しき廃墟の前で
アルノー・デプレシャン 『あの頃エッフェル塔の下で』試論

東京では昨年末に公開され、関西ではこれから公開になるアルノー・デプレシャンの新作『あの頃エッフェル塔の下で』について、批評的な文章(「美しき廃墟の前で」)を『nobody』44号に寄稿しました。 この作品は国内外の映画批評家が選ぶ2015年のベストテンにもたびたび登場した秀作ですが、デプレシャンのこれまでの映画作りのエッセンスを凝縮したような、とても魅力的な… Read More »美しき廃墟の前で
アルノー・デプレシャン 『あの頃エッフェル塔の下で』試論

〈映画都市〉としてのマドリード 
アルモドバルの初期作品における都市表象をめぐって

本論文では、スペインの映画作家ペドロ・アルモドバルの二本の初期作品に描かれる都市の表象を「映画都市」(cinematic city)の観点から考察しています。 「映画都市」とは、映画における都市表象の研究において、特に2000 年以降盛んに議論されるようになった概念ですが、映画と都市との多面的な結びつきを考えるにあたって有益な観点を提出しています。 この論文… Read More »〈映画都市〉としてのマドリード 
アルモドバルの初期作品における都市表象をめぐって

2015年度 専門科目シラバス

表現文化学研究IV ●科目の主題今年度は、 一年間を通して映画理論の概論書 Film Theory. An Introduction through the Senses. を講読する。タイトルからも分かる通り、この著作では映画(理論)の様々な側面が、人間(観客)の諸感覚と諸器官に関連づけられて考察される。初期映画から今日のデジタル映画にまでいたる映画の歴史… Read More »2015年度 専門科目シラバス

エクセレンスの大学、人文学、都市

このたび『都市文化研究』第17号に標題の論文が掲載されました。これは大阪市立大学文学部創立60周年記念シンポジウム「市大文学部と〈都市文化研究〉再考」で行った発表をベースにした論考です。大阪市立大学文学研究科(文学部)における「都市文化研究」への重点化の歩みをグローバルに進行する高等教育の構造変化と人文学の危機という文脈の中で考察しています。「エクセレンスの… Read More »エクセレンスの大学、人文学、都市

<新訳>ポピュラー音楽について 
Ⅰ. 音楽の素材

授業用教材としてアドルノの英語論文 “On Popular Music” を訳出しました。この論文は Studies in Philosophy and Social Science 誌に1941年に発表された論文ですが、成立時期が『啓蒙の弁証法』の「文化産業」の章に近く、そこで論じられている主題の多くがここでも扱われています。しかもそれらの主題が特定の対象… Read More »<新訳>ポピュラー音楽について 
Ⅰ. 音楽の素材

<新訳>ポピュラー音楽について 
Ⅲ. 聴取者の理論

授業用教材としてアドルノの英語論文 “On Popular Music” を訳出しました。ウェブ版ではアドルノが言及している音楽に YouTube のリンクを張ってあります(リンク切れも更新しました)。このエントリーは3部構成の第3部「聴取者の理論」になります。

野生の映画/映画の野生

nobody 33号(2010年)のエリック・ロメール追悼特集に寄稿しました。「sauvageなもの」(野生なもの)という観点から、ロメール作品に潜在する〈飼いならされざるもの〉の力を考察しています。主に論じられているのは、『レネットとミラベルの四つの冒険』、『聖杯伝説』、『緑の光線』、『グレースと公爵』の4作品です。なお、ウェブ掲載にあたって本文に若干の修… Read More »野生の映画/映画の野生

2014年度 専門科目シラバス

表現文化学研究IV ●科目の主題今年度は、 一年間を通してナラトロジー(物語分析)の基本文献の講読を行う。物語は小説のような文学作品だけでなく、マンガ、ゲーム、映画、テレビドラマなどの視覚的表現においても重要な役割を果たしている。また、物語は人間がみずからの世界経験を理解する基本的方法のひとつであるが、近年のテクノロジーの発展は新しい物語手法の探究を刺激して… Read More »2014年度 専門科目シラバス